近所のスーパーで買い物をしていて、晴太がクラスメイトを見つけた時のこと。
特に声をかけるのでもなく、二人ひっそりと目配せをするだけなのです。
「声、かけないの?」
と雨子が言っても、うん、大丈夫、とのこと。
雨子たちの頃は、もっとこう、パーっと偶然の遭遇に興奮して、ワイワイやったものです。
ですが、晴太の場合は、いつもそんな感じなのです。
言葉を交わしたとしても「よ!」とか「や!」とか、そんな感じ。
実にクールで、そっけないなのです。
周りに大人が多い世代です。
お店の中で走り回られるのも困りますが、こういうものなのかしら、と不思議に思う雨子なのでした。
そうだ(学校の中や通学路では、子供同士ひっついてわちゃわちゃしているのにねえ?)沼津に住もう★